2.構成員図3 お父さんたちの会の活動年数(仙台市をのぞく宮城県)
お父さんたちの会の活動は新しく、小学校・中学校ともに9年ほど前から立ち上げられ、2年から5年の活動年数が最も多い。 このことから仙台市のお父さんたちの会とほぼ同じ傾向にあり、仙台市以外でもやはり同時期に結成されたことがわかりました。 また、15年以上も活動を行っている団体が3団体みられました。
図4 構成員数
おやじの会の構成員数は幅広い分布をしております。それぞれの会の運営の仕方およびの活動の領域によって異なるからです。 それは核になるグループが主に活動する場合と、PTAの保護者など母体となる組織の全員を会員としている場合があるからです。 また、町など自治体を活動範囲としている場合は地域住民が会員ということになり、会員数が153名という場合もありました。
表3 おやじの会の運営主体・形態
おやじの会の運営主体・形態 小学校 中学校 PTA主体 11 5 地域主体 4 2 父親 3 自主運営 3 任意 4 その他 3 合計 28 7 おやじの会の運営主体はPTAが最も多く(小学校11、中学校5) で全体のほぼ46%を占めています。一方では、地域が主体であるという グループも6団体(小学校4、中学校2)あります。これをU章2節で述べた親父の会のスタイルに分類してみると図5のようになります。
図5 おやじの会の分類
ここでは会の運営主体、活動の場、および表4に示した会への参加資格などから各グループを便宜上のタイプ に分類しましたが、PTA内の団体として活動しているグループが約半数を占めています。町内あるいは地域の父親が 活動の主体となる町内会型も26%と比較的多い。PTA外郭団体型は学区の父親有志という形態が多く、目的指向型 としてはサッカークラブの父親組織などがある。表4 おやじの会への参加資格
おやじの会への参加資格 小学校 中学校 PTA会員 5 1 PTA会員の父親 7 4 PTA会員・PTAOB 1 PTA会員父親・PTAOB 1 父親 8 親 1 地域住民 2 1 その他 3 1 合計 28 7
おやじの会への参加資格としては、「PTAの会員」および「PTAの父親」を合わせるとほぼ半数になりますが、 この両者の違いは、 PTAの会員であれば、母親など父親以外でも参加資格を認めているかどうかという点にあり、 仙台市内でもやはりこのようなグループの参加資格の違いは認められています。
表5 会の活動資金
会の活動資金 小学校 中学校 実費各自負担 1 自己調達 19 7 自己調達+助成金 1 PTA+自己調達 2 PTA+自己調達+助成金 自己調達+助成金+その他 助成金 2 PTA 3 その他 合計 28 7
イベントや講習会など会の催し物を行ったり、会議を行ったりする場合には費用がかかることになりますが、その費用がどこから調達されているかを調べました。この場合、自己調達が74%と最も多く、仙台市内の各団体の調査で比較的多かった PTAからの活動援助による費用の調達は少ないという結果が得られました。