1.調査方法
(1)調査地域 仙台市をのぞく宮城県全域 (2)調査対象 県内の公立小学校337校、公立中学校161校 計498校(仙台市を除く) (3)調査時期 平成16年6月8日−6月30日 (4)調査方法 質問紙によるアンケート。調査各市町村等教育委員会を通して、各公立小・中学校に調査を依頼。各市町村等教育委員会で取りまとめ、宮城県の生涯学習課に送付。 (5)有効回収率 100%
2.おやじの会のスタイル
「おやじの会」あるいは「お父さんたちの会」などと呼ばれるグループは基本的な活動範囲と活動の内容によって類型化することができます。
図1 おやじの会のスタイル 図1は、活動領域の広さ(小学校単位から市町村単位まで)と活動に指向性の強弱 (たとえば「スポーツ単位など」から「興味のあることなら何でも行う」まで)によって相対的に分類したも のです。
a.健全育成型: 各校PTAなどを単位として、地域巡視や郊外行事における健全育成指導などを行うグループ。 b.PTA特別委員会型: PTAの他の委員会と同じ、もしくは委員会と同等の組織。 c.外郭団体: PTAの組織ではないがそれぞれの学校ごとの組織で、学校やPTA、地域の行事などへも参加活動するグループ d.町内会型: 学校とは別に町内会や地区会としての組織で、町内の行事への参加などが多い。 e.目的指向型: スポーツや文化、伝統芸能など特定の活動のために組織されたグループ。 f.広域グループ型: 市町村全域にわたる組織で、活動内容が限定される場合とさまざまな活動を行っている場合とがある。
この調査ではアンケート用紙が、各学校に対して行われているため、f は調査の範囲外と予想され、また「お父さんの会」あるいは 「おやじの会」という名称が普及したため、これまでPTAなどに組織されていた「健全育成会」なども、「おやじの会」とは異なる団体との考え方もあり、この調査の回答から抜けている場合が多いと思えます。仙台市内の調査では「健全育成会」が「おやじの会」と明確に区別されている場合が多く、回答は「おやじの会」の名前が多くありました。この調査でも、やはり「おやじの会」が回答のほとんどを占めています。