Y おわりに  
 この調査を通して、仙台市をのぞく宮城県全域でも35団体の活動が明らかになりました。 活動の年数が仙台市内とほぼ同時期であることがわかり、9年ほど前からお父さんたちの会の活動が宮城県全域で広がっていたことが新しくわかりました。
 はじめにも述べましたが、 これまでの生産や商業など 経済社会の発展の中で薄らいできた父親の家庭教育参加の必要性は、男女共同参画などきわめて 大切な側面を担っています。宮城県全域に広がるお父さんたちの会の活動は、多くがPTAを母体として生まれ、また小学校区や中学校区を活動範囲として組織されているところをみれば、子どもたちの教育に父親が貢献しようという意識が強く反映されていると思われます。
 お父さんの会の活動は自由で定式がないだけに、地域の発展や要請などによってその役割が変化し、「お父さんたちの会」とは異なる 男性の新しい活動が生まれてくることもあり得ないことではありません。
 今後、お父さんたちの会の活動を宮城県の生涯学習の特徴の一つとして位置づけ、これらを逐次調査していくこと、また情報交換や広報などを通して活動がより活発に行われるように県をはじめ、各自治体などでサポートすることは重要であると思われます。